私は春が嫌いだ。
その感覚が染み付いて来たのは小学生の頃からだったと思う。
大好きな友達、仲間、空間との別れの時期。
クラス替え、慣れ親しんだ所から
また急に新たな場を構築していかなければならない事に非常にストレスを感じる。
昔から年度替わりが大嫌いだ。
今日は遠方へ引越しする散歩仲間と互いに子どもを連れてラスト散歩に行ってきた。朝は8時出発の昼夜共にご飯を食べて帰宅は20時。夕飯をご一緒する予定はなかったんだけど、子どもらが帰りたくないとゆうので、ならば夜ご飯も行きましょうの展開になった。かなり濃密な1日だった。
もう簡単に散歩できない距離へ引っ越す友。
子どもらが学校へ行ってる間、散歩しながら私達は色んな事を話した。朝は8時半に集合して12時過ぎまで歩いた。13時過ぎ解散の時もあった。よく話し、よく聞いた。
ラストの今日は朝から電車でお菓子作り体験に行き、終わったら歩いてイオンで雨宿り
次の予定を組み立てながらフードコートでご飯を食べてその後歩いて博物館へ行った。
そしてまた最寄駅まで歩き早めの晩御飯を食べた。足が棒のようにクタクタだし脳もちょいと疲れてはいるのだが
もうこんな楽しい日はココでは出来ないと思うと何だか物悲しさと切なさと、何とも涙が込み上げるような感覚に襲われる。
寂しい。
今年は桜の開花が遅いわねなんて話をしながら散歩をしたのだが一緒に散歩が出来る仲になれた事を嬉しく思う。
価値観が似ている相手を見つけて深い話が出来るようになれたのは諸々を積み重ねて生きてきた大人の特権だろうか。
私も歳をとったなと。
再び新たな散歩仲間を見つける旅を始める。
春は嫌いだ辛いだの言ってる場合ではない。
自分の足で自分の未来を作り出していかなければ。ちょっとおセンチな気分をぬぐい、前を向く。
春の心のざわつきを押さえつけずに感情を抱きしめながら今の自分ができる事を考えていきたい。次彼女と会う時に成長した自分でいられるように。